紅龍

～in空き教室～
「竜ー！」
「あ”？」
「教室溜まり場行けない、すまんな。」
「ん、わかった。」
ｶﾞﾗｯ､ﾋﾟｼｬｯ…
「会話短っ！つか、あれ誰？」
「蓮、俺らな、実は、族にはいっとるねん。」
「あぁ、この地域のNo.１の“青蝶”っつーチームに入ってるんだ。」
「さっき俺が喋ってたのが、青蝶の総長の滝沢　竜なんだ。」
「へぇ。」
「へぇ、って、驚かんの？」
べつに、俺も族に入ってるし…なんて口が裂けてもいえねぇけど！
「じゃ、青蝶は、結構強いんだね？」
「まぁな！俺らは“紅桜”に憧れて族に入ったんだ！」
…紅桜！？…紅桜とは、俺が総長の時の、通り名だ。
「紅桜はマジつぇえよ！」
「この前なんて、紅桜、50人相手に素手で1人で戦ったんだってよ！」
あぁ、確かそんな事あったな…