斎藤先生についてきて、今わた…俺は、1-Aの前に居る。
「ここが1-Aだ、合図したら入ってこい。」
「はい。」
ガラッ
「テメェら、とっとと席につけ!!」
「トモセンー今日転校生くるんだろ!?」
「どんな奴!?」
「パシリにしよーぜっ」
「ギャハハハ、いいねーっ」
…誰がするか、パシリなんて。
「琥珀、入ってこい。」
ガラッ…
「琥珀 蓮、…よろしく。」
シーン…
…え、何!?俺何か失敗したカンジ?この沈黙なに!?
…それにしても、みんな頭カラフルだなー…青、緑、ピンク、銀、金…私もカツラの下は赤く染めてるけど…このカツラは明るい茶なんだよなぁ…
「じゃ、琥珀は一番後ろの窓際の席な。」
おっ、ラッキー!いい席!
「あ、間違えた、後ろの窓際の“前の”せきな。」
おいっ!わざとか!?
「どうした?早く席につけ。」
なにニヤニヤしてやがんだ、この野郎
「…はい。」
ガタ…
「なぁ、琥珀って珍しい名字だな。」
「ん?あぁ、まぁな。」
「俺、宮川 千里(ミヤガワ チサト)ってゆーんだ、蓮って呼んでもいいか?」
「別にいいけど?」
「俺も千里でいいからな、よろしくな!…それにしても、可愛い顔してんな、俺、お前だったら抱いてやってもいいか…ゴフッ!!」
「初対面の奴に何言ってんねん!あ、俺純っていうねん、俺も蓮って呼ぶな?よろしくな~」
そう言って人懐っこい笑顔をむけて来る純。
…みんないい奴そうでよかった…