「琥珀高校は…こ、ここか…!?」
今、目の前にあるのは、琥珀高校…で、間違いない、よな。うん。
「でか…」
こんなにでかくする必要あるか!?ってくらいでかい。
「ま、とにかく兄貴んとこいくか…」
校内に入って、理事長室を探すが…
「この学校広過ぎ…理事長室どこだよ…」
ああ、あった、あれか…
廊下の少し先に理事長室発見!
カチャ…
「蓮~!!!」
「あ、馬鹿兄貴。」
「ば、馬鹿兄貴って…でも蓮は男装しても可愛いなぁ…」
「るせぇ、そんな事より、私の教室どこ?」
「私じゃなくて、“俺”って言わないとダメ!あと、俺の事は、兄貴じゃなくて、“理事長”って呼べよ?…そろそろ来ると思うけどな…」
「来るって…」
バアン!!
「理事長、転校生って…」
「あぁ、これだ、こいつ。」
「…琥珀、蓮です。」
「これが理事長の弟さんか…」
「え…」
ヒソッ
「大丈夫、女っていう事は言ってないから。」
なんだ、そうなのか…
「ま、とにかく、俺はお前の担任の斉藤 智貴(サイトウ トモキ)だ。」
「よろしくお願いします。」
「蓮のこと、ビシバシしごいてやって、智貴先生。」
「はいっ、分かりました!理事長!琥珀!お前のクラスは1-Aだ!いくぞ!!」
「え、あ、はいっ!」
「じゃあね、蓮」
兄貴、いや、理事長は、優雅に手なんか振ってた。
…ムカつく!