俺は…自分で何がしたいのかわからなかった



初に裏切られたような
見捨てられたような
それでいてそれを当然と思うような
そんな感覚だった



心臓の辺りがモヤモヤして
俺の足は自然とあの初と出会った場所へと向かっていた。





プールサイドに制服のまま立ち
おもむろに上に着ていたYシャツとスラックスを脱ぎ捨てて
水の中に飛び込んだ



泳げもしないのに飛び込んだら勢いよく水面に打ち付けられた



「痛っ」



なんか鈍臭い自分が
ますますミジメだった



俺は美しい世界に逃げ込みたかった