翼の横を通り、教室に入ろうとした。



翼の視線を感じる。



しかし、私は気づいてないフリをして、教室に入った。



私と美希は、席が前後だった。



「ラッキー。たくさん話せるね。」



「そうだね。」



そういえば、隣の席は誰だろう。



そう思い、横を見た私は愕然とした。



なんと隣の席に、翼が座ろうとしていた。



さすがの美希も驚いている。


あれ、でも私の隣が翼ってありえなくない??



だって、私は“あ”で翼は“し”でしょ。



「翼って違う席だよね??」


「隣の女がうるさかったから、変わってもらった。」



「そうなんだ。」



これから、やっていけるかな。