持参しているミネラルウォーターを飲みながら、女子高生達を眺めました。


女子高生達はチラチラ、と嗣実さまの事を見ています。


嗣実さまは、携帯を取り出して、メールをチェックする事にしました。


「嗣兄、こんなところでどうしたの?」


妹君の桜梨さまが、ご友人といらしていました。


「桜梨。ここは中学生も来るのか?」


「ここはあまり。本店にはよく行くよ~。あ!いろはさんの付き添い?」


「ああ」


嗣実さまは、財布から紙幣を取り出しました。


「これで甘いものでもご馳走してあげなさい。レシートは提出するんだよ」


桜梨さまは、ニヤニヤと笑いました。


「サンキュ。じゃあね~。皆、行こう」


友人さま達は、軽く嗣実さまに頭を下げて、お店の中に入りました。