ゴールドのチェーンにエメラルドのクローバーとアクアマリンの宝石がさりげなく輝いています。


「じゃあ、それに決めましょう。ネックレスはまた今度」


嗣実さまが会計を済ませると、いろはさまはその場で嗣実さまに着けて頂きました。


「素敵です」


「あ、あの。わたしも買いたいモノがあって!」


「お付き合いしますよ。お昼にはまだ少し早いですから」


いろはさまは軽く頷いて、ジュエリーショップを出て、左右を見ました。


「あ!あそこの建物!」


入り口には、女子高生がたくさんいました。


嗣実さまは、思わず苦笑してしまいました。


「少し離れて、待っていて下さい」


いろはさまは、手早く中に入って行きました。


嗣実さまは、女子高生や女子大生の視線が痛く感じました。