嗣実さまは、ニッコリと微笑みました。


「ど、どうですか?」


いろはさまは、半回転しました。


「妖精みたいで、とてもよく似合っていますよ。それにしましょう。靴とバッグ、等をそろえて、私の家に送って下さい」


嗣実さまは、ブラックカードを差し出して、手続きを終えました。


「次も行きたい所があるんです。お付き合い、して頂けますか?」


嗣実さまは、いろはさまの顔を覗き込みました。


「は、はい」


車で移動し、夜のような建物の中に入った。


「綺麗……!」


いろはさまは、ショーケースに駆け寄りました。


「いろはさんの学校は装飾品にうるさくないと聞いたので。どれにしましょうか」


嗣実さまも、ショーケースを覗きました。