嗣実さまの部屋に泊まり、いろはさまはグッスリと眠りました。


嗣実さまはいつものように軽くストレッチを済ませて、シャワーを浴びました。


そこにロングTシャツとハーフパンツというラフな姿のいろはさまが、何か慌てていらっしゃいます。


「いろはさん?おはようございます」


「嗣実さん!おはようございます」


いろはさまは胸を撫で下ろし、ニッコリと笑顔で挨拶をしました。


「どうかしました?」


「嗣実さんの気配がなかったので」


嗣実さまは、いろはさまの頭を撫でました。


「大丈夫。いろはさんを置いて、どこにも行きません。敷地内しか出かけませんから」


いろはさまは、ニコッと微笑みました。