一番星の愛情物語

少年は馬鹿にしたように笑う。


「はぁ?君、頭おかしいんじゃない?そんな事、あるわけ……」


「いろはさんの言っている事は真実ですよ。もっとも、君のような赤ちゃんには分からないでしょうが」


いろはさまは、声の主を見て、目を見開きました。


「嗣実さん!」


「なんだよ、お前!」


少年は、嗣実さまを睨み付けましたが、嗣実さまの氷点下の視線を向けると、動きが止まりました。


「いろはさん、行きましょうか」


「あ、あの……」


「どうかしました?」


「スペシャルドーナツセットとスペシャルプリンアラモード……」


嗣実さまは、口元を緩めました。


「買っていきましょうか。他には何が良いですか?」


嗣実さまは、いろはさまの腰に手を回しました。