一番星の愛情物語

「は、はい」


「眠そうですね。食事はやめますか?」


「い、いやです!嗣実さんと一緒にいたいです!」


いろはさまは、ギュッと嗣実さまのスーツの裾を握りました。


「いろはさん?何かありましたか?」


嗣実さまは、そっと、いろはさまの頬に触れました。


「わ、わたしが……わたしが嗣実さんを幸せにします!待っていて下さい!」


嗣実さまは、ニッコリと微笑みました。


「二人で一緒に、幸せになりましょう」


いろはさまは、優しい嗣実さまの笑顔を見つめながら、とある決意をしていました。


いろはさまは、紙を見て、妹のみつきさまの学校と知りました。


事務所で、嗣実さまの元彼女、田中かりんさまを呼び出して頂きました。


「わたしが田中ですが……」