三男類司(るいし)さまの職場で週に二日間、アルバイトとして働く事になったいろはさま。


色々な条件を見て驚きました。


「嗣兄はよほどいろはちゃんが大切なんだね。まぁ、無理もないか」


いろはさまは瞬きをして、類司さまに聞かれました。


「以前にも似たような事が?」

類司さまは、しまった、と言う表情をされて、真面目な表情をされました。


「もう十年くらい前かな。家庭教師の教え子とイイ関係になって。そのまま婚約ってところまで行ったみたいだけど……。壱星をやっかんだ連中に婚約の子が暴行されて、ね。嗣兄は女性と関わらないよいにしていたんだ」


類司さまは、苦笑されました。


「それから、ガードが強くなったりして。今回もその為かな?」