一番星の愛情物語

「そう?昴さんが嫉妬かぁ~。それも捨てがたいなぁ」


いろはさまはキョトンとしていると、実央さまはニッコリと笑いました。


「いろはちゃん。わたしが嗣実の母です。嗣実とお付き合いしてくれて、本当にありがとう!嗣実がイヤになったら、まだまだ息子はいるから、選び放題よ!」


実央さまはいろはさまの手を引いて、実央さまの隣に案内されました。


「若いって聞いたから、紅茶とケーキを用意したのよ。どれでも、好きなだけ食べてね」


いろはさまの前には、ズラッと洋菓子が並びました。


「あ……あの、これ」


いろはさまはご自宅で持たされたお土産を、実央さまに手渡されました。


「ありがとう。わたし、ここの桜ようかん、大好きなの!さ、いろはちゃん、どれ食べる?わたしが食べさせてあげる」