一番星の愛情物語

いろはさまは、天外付きのベッドや、ウサギのぬいぐるみ、真っ白なソファーを見て、軽く息を吐く。


実家の部屋以上に豪華で、可愛らしい。


そんな部屋のテーブルに、キラキラした何かを、いろはさまは見付けました。


「わぁっ!」


小さなとってを回すと、キラキラと色々な模様に変わった。


「綺麗……」


いろはさまは、夢中に小窓を覗いています。


「どうですか?」


普段着に着替えられた嗣実さまが、ドアに寄りかかっていました。


「えっ!あっ!す、すみません……」


嗣実さまは、ニッコリと笑いました。


「シンプルなお部屋と、可愛らしいもの、それからカレイドスコープがお好きと伺って。今回はそれくらいしか用意しませんでした。明日、不足なモノを買いに行きましょう」