一番星の愛情物語

「迷惑というか……その、わたしじゃなくてもいいと思って。昨日も、親しい女性と話をされていて。わたし、どうしたらいいか……」


嗣実さまは、軽く頷きました。


「それとなく聞いて、お知らせしますね」


「お手数おかけして、申し訳ありません」


さつきさまは、軽く頭を下げられました。


「とんでもありません。私にできる事がありましたら、いつでもおっしゃって下さい」


そんなやりとりを交わして、嗣実さまとさつきさまはそれぞれの会社に戻りました。


嗣実さまは、会社に戻る最中、従弟の星流宮伊里夜さまにメールをされて、アポイントメントを取りました。


続いて、いろはさまにも今日は会えなくて残念ですが、夜電話をかける事をメールで伝えた。