嗣実さまは、軽く頷きました。


「昔、遊んでいる最中に間違って閉じ込められた事があって。……でもあの子、カレイドスコープが大好きなんです」


嗣実さまは、軽く頷く。


「でも、狭いですよね」


「ほら、光にかざせば、キラキラって……たくさんの世界が見れるでしょう?あの子、キラキラしたモノが好きなんです」


嗣実さまは、口元を緩めた。


「いろはさんと私は中々趣味があいそうです」


「性格は反対ですけどね」


さつきさまが言うと、嗣実さまは口元を緩めた。


「わたしに無いものをいろはさんは持っていて、わたしはいろはさんのキラキラしたところに吸い寄せられています」


さつきさまは、苦笑をされました。


「ノロケですね」


「はい」