さつきさまはじっと嗣実さまを見て、フッと口元を緩めた。


「想像以上に策士ですね」


さつきさまは、水の入っているグラスを指で触れました。


「とんでもない。いろはさんとより親しくなるには、ご家族の方の信頼を得る必要がありますから。まして、私には年齢などのハンデがありますからね」


嗣実さまは、微笑む。


「……で、いろはの何を知りたいんですか?」


「好きなモノや、マイブームを」


さつきさまは口元を緩めて、簡単に言いました。


「分かっていらっしゃっしゃると思いますけど、お菓子が大好きです。あとは、普通に料理も好きです。可愛いモノも好きですし」


すぐに料理が来て、食事を開始した。


「あ、でも暗くて狭いところが苦手というか、恐怖ですね」