受付嬢は一瞬見とれて、すぐに連絡してくれました。


ロビーで待っていると、いろはさまより大人びた女性が現れた。


「……初めまして。栢宮さつきです。姉といろはから、お話は伺っています」


嗣実さまは、微笑み、軽く頭を下げました。


「初めまして。壱星嗣実です。少し、お時間頂けますか?お食事をしながらでも」


「はい。ちょうどお昼ですから……」


そう言って、嗣実さまとさつきさまは、近くのカフェに入った。


「カニクリームパスタセットで、アイスコーヒーの氷なし」


さつきさまが注文し、嗣実さまも口を開きました。


「舞茸とシメジのアッサリパスタセットで、カモミールティーをアイス、氷なしで」


二人は店員を見送った。