昴さまは、魚を食べられ、おっしゃりました。


「はい。近い内にご紹介します。可愛らしいお嬢さんです」


昴さまは、ニヤニヤと笑いました。


「ほぉ。それは楽しみだな」


「お父様でも、いろはさんは差し上げませんから」


嗣実さまは、ハッキリおっしゃいました。


「怖いなぁ~。でも、後はみつ子ちゃんだね~。類は誰かいるみたいだしね。絵も慧も、早くするんだよ?」


昴さまは、笑顔でおっしゃいました。


お二人は上手く受け流しました。


嗣実さまの脳裏は、笑顔のいろはさまの色々な姿を浮かべていました。


嗣実さまは仕事を手早く済ませて、昼休み。とある場所に向かった。


とある高層ビルの受付に、嗣実さまは足を運びました。


「営業の栢宮さんをお願いします」