玄関の前で、ニヤニヤと笑う先程の方がいらっしゃいました。


「みっち!」


「うわ~。イケメン。僕、白雲満(はくもみつる)。いろはの幼なじみ」


嗣実さまは、ヒンヤリとした空気を満さまに向けていらっしゃいました。


「いろはとは生まれてからの付き合いで、お風呂も一緒に……」


「みっち!嗣実さん、みっちは女の子ですから!」


凍りそうな空気が、すぐに消えました。


「それは失礼しました。私は壱星嗣実と申します。以後、お見知りおきを。念のため、赤外線、よろしいですか?」


満さまは驚いて、携帯を取り出しました。


「はい」


早々にやりとりをして、満さまの家を後にしました。


「いろはさんのご自宅は、周りが穏やかな土地ですね」