一番星の愛情物語

壱星マネージャーは瞬きをして、クスクスと笑う。

「お店の名前とワンちゃん」

「これ、インパクトありますよね。味は保証しますから!さ、どうぞ」

我が家は亭主関白を気取っているはずなのに、女性を大切に、という信条で育った。

父親はゴツい体格で厳しそうなのに、母親には甘い。

息子達には厳しすぎる程、厳しい。

反対に母親が優しくしてくれているから、微妙にバランスがとれているかもしれない。

中に入ると、壱星マネージャーには壁側の席に座ってもらって(何かあるといけないから)、注文する。

「僕、チャーシューネギ大盛超コッテリで。壱星マネージャーは何がいいですか?コッテリだと脂身タップリですよ」

壱星マネージャーは数回瞬きをすると、口を開く。

「チャーシューラーメン山盛り激コッテリをお願いします」

僕は瞬きをして、店員さんも驚いていた。

「お姉さん、かなりコッテリですけど、大丈夫ですか?」

然り気無く聞いた。

「勿論です!」

そんな壱星マネージャーの意気込みに、僕は口元を緩めた。

手元にあるキュウリのピクルスを小皿に盛り付け、壱星マネージャーにも勧めた。

「ここのピクルス絶品ですよ」