一番星の愛情物語

まだ日ノ出(弥彦)が残っているかを見ると、日ノ出(弥彦)は、せっせと掃除中だ。


「日ノ出くん」


操さまは、恐る恐る声をかけました。


日ノ出(弥彦)は、顔を上げて、操さまに笑いかけました。


「えと。壱星部長」


操さまは、ニッコリと笑いました。


「あの。お連れの方とご一緒にお礼をしたくて。何をご馳走したらいいか、お二人で相談して下さいませんか?」


日ノ出(弥彦)は、軽く頷いた。


「分かりました。いつがよろしいですか?」


「お二人のご都合がよろしい時にでも。では、失礼致します。お疲れさまでした」


操さまは、頭を下げて、ロッカールームに向かうと、携帯が鳴りました。


「操?」


二番目のお兄さまの嗣実さまでございます。