「食事にしましょう」


「では、私はいろはさんを」


そう言って、嗣実さまはいろはさまの部屋を使用人に聞くと、いろはさまの部屋に行きました。


ドアを軽くノックをしても返事がないので、嗣実さまはソッと中に入りました。


いろはさまは、ベッドの上で、身を丸くしながらスヤスヤと眠っていました。


嗣実さまは微笑み、いろはさまの頬に唇を重ねました。


「可愛らしく、愛おしすぎますよ……いろは」