一番星の愛情物語

「本屋さんでたまたま見つけて。嗣実さんがやっていいよって」


みつきさまは、ニヤニヤと笑いました。


「へぇ~。壱星さんの弟くんも美少年だけど、嗣実さんは宝石みたいな美しさだよね」


みつきさまは、唸った。


「桜梨さんとも仲良くしてあげて?みつきちゃんの事、憧れてるみたい」


みつきさまは、吹き出しました。


「いいけど。わたしなんて、ねぇ?」


みつきさまは、少年並みに短い髪に、小麦の肌。パーカーにジーンズ。


少女に中々見えにくい。


「みつきちゃん、髪の毛とか長いの苦手だもんね」


いろはさまは、苦笑しました。


「体は動かしてるのが一番だからね~。さきちゃん、今日のご飯は?」


雑誌を読んでいた、さきはさまは顔を上げた。