猫好きな彼氏と猫好きな彼女





私達は走って奏太の家にあがらしてもらった
奏太は一人暮らしで部屋はシンプルだった
ベットに勉強机に本棚
本棚には学校の教材とか猫の本が入っていた



「ちょっと着替えて来るね。あっ、美緒も風邪引いちゃう…あっ、ちょっと待って」



奏太は小さいタンスからジーパンと長袖の白い服を取り出した



「僕のだけど…はいよかったら着替えて」



服を渡すと洗面所に向かった
服に手を通すと奏太の匂いがとした
ジーパンは長いので折り曲げてはいている


「ニヤァー」


「ん?」


足元を見ると黒い猫がじゃれている