文化部の恵那と運動部の私。 足の速さと持久力で負けるつもりはない。 「待って、待って恵那っ!!!!」 「うわぁっぁぁ……」 腕を掴んだ瞬間、恵那から私の胸に飛び込んできた。 何が起きているのかは全然解らない。 でも、相当辛い思いをしているんだと感じた。 「いおぉ…もうやだぁ、苦しいよ…」 「恵那、落ち着いて。ゆっくりでいいから話して?」 「う…っん……ひっぅく…」 一目をさけるように、私は恵那を連れて校舎裏へ移動した。 春の涼しい風が私達の髪を揺らした。