「伊緒、今日疲れたから砂糖入れといて。」
「…はい。」
「はは、かわいい…じゃぁよろしくな。」
パッと身体を解放される。
耳から伝わってくる先生の声がいまだに私の鼓膜を揺らしてるんじゃないかという感覚にとらわれて、少しの間そこに立ち尽くした。
先生とどれだけ一緒にいても全く慣れないでいる私。
毎日、毎回、一瞬一瞬にドキドキして身体が火照る。
「…コーヒーいれなきゃ」
心臓がうるさく動いている身体を落ち着かせ、コップに手をかける。
そういえば砂糖入れるんだっけ…。
先生ブラック派なのに珍しい。
糖分が欲しくなるほど疲れてるんだね。

