『嘘だよ。俺が寂しかったの。』





え……?





『まだ始業式まで時間あるだろ?…いつもの場所、こない?』





先生が、すこぶる甘い…。





きっと、相当疲れが溜まっているのだろう。





私がそれを癒せるというのなら…。





「待っててください…。」





そんなの、いくに決まってる。





「ん、じゃぁな。」






「はい…。」






先生が言ういつもの場所とは、私が一番好きなところ。






冷暖房もなくて狭いけど、コーヒーのいい匂いが部屋中にしてとても安心できる場所。






それに…先生と唯一2人きりになれるとこでもあるんだよね…。






そう、私が目指す先は体育教官室。