バタバタバタッ



部屋の電気を消し、急いで階段を駆けおりる。



走ってあがる息と、先生への胸の高鳴りが身体中に電気のようにはしっていく。



「あ、鍵っ!!」



玄関を開けたところで、ふと鍵の存在に気づく。


今晩、珍しくお父さんとお母さんは二人きりで御飯を食べにいった。



今になってデートなんてって言いながら、二人とも嬉しそうな顔をしていて見てて嬉しくなった。



「これでよ……


ギュゥッ


……し?」





玄関の鍵を閉めた事を確認して後ろを振り向こうとすると、何かが私の身体を固定した。



「馬鹿やろう…遅い。」




耳元で囁かれたその声は、私の身体をさらに火照らせる。



「聞いてんのか?」



「ひゃわっっ!!」



耳…耳に息がぁ!!