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「恵那―――っっ!!」
「あっ、伊緒だ!!」
走って門へ向かうと、そこには門の前に立っている進藤先生と恵那の姿があった。
いつもは少し空いていた距離も、今日はどことなく短くなった気がする。
それに、恵那の笑顔もキラキラしてる…。
「伊緒、待ってたよーっ!!」
「えなぁぁ!!私も連絡待ってたよっ」
先生と繋いでいた手を離し、恵那へと飛びつく。
先生は私の気持ちを読み取ったのか、すんなりと手を離してくれた。
流石私のエスパーだよね。
言う前に解ってくれちゃうんだもん。
「ごめんね、連絡遅くなっちゃって。」
「うんん、そんなのいいよ。」
そのおかげで先生とも教官室でゆっくり話せたわけだし。
「で、どうなったの?恵那と進藤先生は。」
さっきまで先生と繋いでいた手で恵那の手を握る。
私の質問に顔を真っ赤にした恵那の体温は、見た目と同様に指の先まで熱い。
「…っえっと、おかげさま…で。無事、お付き合いする事に…なりました…。」
解ってた。
聞く前から解ってた事。
でも、改めてその事を本人から聞くと…。
「やったぁぁぁっっ!!!よかった、よかったね恵那!!」
「うんっ!!本当に嬉しい…私、伊緒とずっと恋話がしたかったんだぁ。」
「…私もだよ。これから沢山話そうねっ」
「うんっ!!!」
二人で手を握って、目に涙を溜めながら笑いあう。
もう、今どんな顔をしたいのか解らない。
泣きたいのか、笑いたいのか、何だかグチャグチャだね。

