先生と教官室2〜新しい道〜







「良い奴だよな、あいつ。」






「…は、ぃ」





「大切にしろよ?」






「…ん。は、ぃ…ぐすっ…」







恵那のしてくれた事が嬉しすぎて、涙が止まらない。






次から次へと涙が溢れてくる。







「ははっ、泣きすぎだろぉ?」






泣きじゃくる私を見て、先生は抱きしめていた手を頬へと動かす。







優しい笑顔に、暖かい手。







全てが私の身体と心を包んでいく。







胸がキュンとして、喉の奥がぎゅーっと締め付けられる。








「なぁ伊緒。」






「…はい?」








涙を拭う手を止め、先生が私にいたずらっぽく笑いかけてくる。







「追い打ちかけるかもしれないけど…渡したいものがあるんだ。」







「ふぇ?」







「ちょっと待ってろ」と言い、先生はドアの前から部屋の奥へと入っていく。







放心状態の私をよそに、すたすたと。







「はいこれ、どーぞ。」







そして、少し大きめの紙袋を手に戻ってきてから、それをソファーの前にある机へと置いた。









「え…あ…えーっと?」







「開けてみ?」







「っはい。」








先生に言われるがまま紙袋へと手を伸ばしていく。







茶色い紙袋の中には薄ピンクの包装用紙に包まれた大きな箱。








何が入っているのだろうという疑問を小さくしていくように、一つずつ包装用紙のテープを剥いでいった。