先生と教官室2〜新しい道〜






寂しい。



悲しい。


嬉しい。


幸せ。






沢山の気持ちが混じった、今しか感じられないもの。







それが、静まり返った瞬間を合図とするように、こみ上げ始める。







「あ――っもうっ!!何でそんな最後に泣かすような事言うんだよっ!!」







「そうだよ!!ずりぃよ先生っっ!!」







普段は反発的で騒がしい男子も、今日だけは特別。







皆と同じように別れを惜しんでいるように見える。








「あははっ、君達は何を言っているんですか?僕は最後だから言ったんですよ?皆さんの泣き顔はレアですしね。」








「うっわっ!!先生ドS!!」







「いえいえ、そんな事ありませんよ。君がドMなだけじゃないですか?」







「えぇっっ!!!?」








進藤先生は空気を読むのが凄く上手い。







泣いてる時は涙を誘うような事を沢山言うけど、所々に笑いもくれる。







わかりにくい優しさだけど、きちんと感じれる優しさ。








…そういう所、甲田先生と似てる。








「…あ、そういえば。皆さんに一つ言い忘れた事がありました。」








進藤先生と男子生徒との絡みで笑いに包まれている中、進藤先生が再び真面目な顔をした。







「……言い忘れ?」







「何だろうね。」








その顔を見て、生徒達も再び口を閉じて前を見た。