「いっったぁっ!!!」
教室の扉を開けた瞬間に受けた衝撃。
何かが思いっきり頭にぶつかったような…。
「担任より遅い到着とは…良い度胸してますね、片瀬さん。」
…お、おぉ進藤先生がにこやかに笑ってるではないか。
これは中々ヤバイ気が…。
「あー…ちょっと色々ありまして。……って、何で私だけ?!!」
「え?僕には片瀬さんしか見えないですよ?…あ、日頃の行いの違いですかね。」
なんですとぉぉぉぉお??!!
恵那は良い子だから見えないと!!?
えこひいきかっ!!!
いくら好きだからって甘すぎる!!
「片瀬さん。何か言うことありますよね?」
「…すいません、でした。」
「はははっ不満あり気ですね。少し僕もからかいすぎましたかね、すいません。じゃあ二人共席に着いて下さい。最後のHRを始めましょう。」
「はーい。」
「ふふふっ、はい。」
そりゃ不満はありますよね。
クラスの皆が私を笑ってるし。
何故か恵那も爆笑だし。
そして進藤先生は謝る気ゼロって感じの笑い方だったし。
「進藤め…」
「片瀬さーん?何か言いましたか?」
「あ、い、いえっ何も!!」
クラスの皆が知らない裏進藤先生が私を見て笑う。
その笑顔に背筋を凍らせながら、自分の席へと座った。

