先生と教官室2〜新しい道〜






頭にのせていた手を、身体へと移動させる。





起こそうと思ったけど、やっぱりやめよう。





今はこのまま寝かせといてやりたい。






きっと、俺の顔見たら辛くなるだろうし。






伊緒が起きないように、そっと抱き上げる。






そしてそのまま出口へと歩きだそうとした瞬間、伊緒の目が開いた気がした。






「…せんせ?」






「伊緒…目覚め…」






「ごめ…んなさ…ぃ…」







俺の言葉を遮って聞こえてきたのは、予想外の言葉だった。






薄く開いた目は、再び少しずつ閉じていった。







閉じられた目からは、一筋の涙が流れてゆく…。






なぁ伊緒、今お前はどんな夢を見ているんだ?






もしかして、夢の中でも俺の事考えてくれてるのか?