そう言った進藤先生の言葉を合図に、みんなが動き出した。





はぁ…私も帰ろう。





さっき連絡網で部活なしってきたし…。





「伊緒、またあしたー。」





「うん、ばいばい。」





三年に上がって、唯一恵那とだけは同じクラスになれた。





そして、その嬉しさに二人で舞い上がったのだけど…。





もう気分がた落ち。





担任があの進藤先生なんてさ。





「もう本当最悪…なんで担任が進藤先生なの?!」





そうそう、そうなんですよ。





「甲田先生だったら良かったのに!!」





そんな、甲田先生だったら毎朝ドキドキしちゃう…って、え?





「今言ったこと全部当たりだろ?」





「のわっっ!!!!!!」





びっくりした…まさか横にいたとは。





「い、いつのまに私の横に…?」





私の心の声だと思っていたのは全て進藤先生のもので、うなだれる私の横に立ってニヤニヤしている姿が目に映った。






全然気づかなかったな…。