「っっせ…んせ、くるし…」 私の必死な訴えでやっと解放された唇は、さっきまでより熱い熱を帯びている。 先生の手で支えられている顔も同じように火照っているのが解る。 「なぁ、伊緒。」 「なんですか?」 息があがっている私とは違って、まだ余裕そうな先生。 そんな先生が、私の目をすごく真剣な目でみつめる。 「約束な、今日言ったこと。」 「……え?」 「今はまだ無理だけど、伊緒の将来が決まって無事卒業できたら、また挨拶に来るよ。」