助手席に座る私と、運転席に座る先生。
座ったまま動かない私に『しょうがない奴だなぁ』と言って、先生は助手席のシートベルトに手を伸ばす。
「ちょ、えぇ?先生?」
「じっとしてろ、すぐ済むから。」
すぐって言っても、流石にこの距離はやばいですって!!!
私の左側についてるシートベルトをとろうとする先生の身体が近すぎる。
私の頭の上に先生の顔があって、顔の前には大きな胸板が…。
それに先生からする匂いもすごくいい匂いで、頭がクラクラしてしまう。
「ほら、できたぞ。」
やっと解放されたと思ったときには、すでにシートベルトが装着されていた。
「……ありが、とう…です。」
車の中が暗くてよかった。
さっきの先生みたいな真っ赤な顔、見せないですむから…。

