先生と教官室2〜新しい道〜





車までの道が長く感じてしまう。





お互い無言のまま、ただひたすら歩いている。





先生は、私がいくら呼びかけても振り向いてくれようとはしないし…。





『また後日挨拶に伺わせて頂きます』という先生の言葉が頭の中を支配して、もう何がなんだか解らない。





もしかして、全部先生の作戦とかであまり意味はないのかな?





意識しているのは私だけで、先生にとってはただの嘘とかなのかな。






「おい、伊緒。」




「……はい。」





やっとの思いで着いた車の前。





繋がれた右手は、ずっとそのまま。





「さっきの……嘘じゃないからな。」