「なにか?」
恵那が言いたい事が何となく解る私は少し睨んだ。
「良い彼氏をお持ちのようで。」
「………。」
『恵那にだって居るでしょ?』と言いかけて止めた。
二人が一緒にいる事を我慢している今、そんな冷やかしは良くない。
いつか二人がいい感じになったら散々いじろう。
うん、それがいい。
「何企んでるの?ニヤついてるけど…。」
「なんでもないよーだ。」
今日の夜は先生との滅多にないデート。
バレないようにメガネでもかけていこうかな。
「ふふ、何かあったら電話してね。」
「何もないわ!!!!!」
昼休みが終わるまでの数分間、私と恵那の格闘は続いた。

