私の言葉を聞いた瞬間、先生の目が一瞬だけ見開いた。 でも、その後すぐに私の顔へと手が伸びてきた。 「こんの、ばか伊緒が…。」 「え……。」 剃り残した先生のひげが、私の顔にあたってチクチクする。 先生にしては珍しいなぁ。 いつも完璧に剃っててスベスベなのに。 ひっつきあう身体も、重なる唇も、何もかもいつもと変わらない。 そのなかでいつもと少しだけ違う変化。 それが新鮮で、嬉しくて、たまらなくドキドキする。