ブー…ブー…ブー…ブー…ブー…




ソファーに投げ捨てた携帯からバイブ音が鳴り響く。




この長さはメールじゃないな?




風呂上がりの髪にタオルを巻き、急いで携帯へと走る。




学校関係の電話はうんざりする。




生徒が問題を起こしたのかと不安にもなる。




でも、今回の電話はそのどちらでもない。




「もしもし?」




『あ、先生!!今大丈夫ですか?』





ひと時の癒しと幸せを感じる、伊緒からの電話。





「挨拶はこんばんわだろぉ?」