「キャ―――――!!!」




「「!!!!!???」」




伊緒にキスをした瞬間、背後から寄生のような甲高い声が響いた。




やっべ、もしかして…。




「一発気合い注入しましょうか?甲田先生。」




「わっわっうわぁっ!!!」




「横井さん落ち着いて下さい。」




あーあ、見られちゃったか。




しかも、よりによってキスの瞬間を…。




「誰かに見られたらどうするんです?」




「ははは…鍵は閉めてあるけどな。」




「…まぁその話しは後ででも。とりあえず二人を門まで送っていきませんか?」




「ん?あー、そうだな。」





放課後から話していたのに、時計はすでに六時を指していた。