「恵那、日誌書かない?」



「え?でも今まで書いたことないじゃん…。」




「うん知ってる。でも、だからだよ。」





今まで書いたことのないのは私達だけじゃない。



みんなが書いたことのないこの日誌。




それは誰からも興味をもたれない。




だから書こうと提案したんだ。





「今の恵那の気持ち書きなよ。声に出すより字で表した方が思ってる事きちんと伝えれるよ。」




「伊緒……。」





「もし昨日と同じ事を進藤先生が恵那にしたら、私が殴りに行く。だから、もう一回頑張ってみよ?」





お願い諦めないで。




まだ答えはでてないんだよ。




握りしめていた日誌を、恵那はゆっくりと受け取ってくれた。




「伊緒が味方なら大丈夫だね!!」




そう言って笑った恵那は、日誌とにらめっこを始めた。





頑張れ、恵那。




応援してるからね!!