「今日は時間割り変更があるので、前に書いときますから皆さん気をつけて下さい。では以上で終わります。」





朝のチャイムがなってから、たった10分で終わってしまう進藤先生の話し。




本当に無駄がないというか何というか…。





「あ、それと…片瀬さんと横井さんは放課後に教官室へ日誌持ってきて下さい。」





…は?




「なんで私と恵那…?」




日誌って今まで活用されてたの?




絶対何も書かれてないただの紙だよね…?




しかもそれを体育委員でもない私達が持ってくの?




とてつもない不信感から進藤先生を見ると、少し眉を下げて寂しそうな顔をしていた。





あぁそうゆうことか、とその時確信した。




進藤先生の視線の先にいるのは、うつむいたままの恵那の姿。





きっと、進藤先生は恵那と話すために私達を呼び出したんだね。