春の清々しい風。




晴れた日の気持ちいい太陽。



何もかもが爽やかで気持ちいい。



ただ一つを除いては…だけど。




「帰りたい…今すぐ帰りたい。」




恵那のテンションの低さが半端ない。



確かに昨日の今日で進藤先生の顔を見るのはしんどいよね…。



でも、お互いの気持ちを知っている私にとっては少し複雑なところ。




大丈夫だよって言ってあげたいけど、進藤先生の気持ちを知らない恵那にとっては気休めにしかならないだろうし…。





「とりあえず教室いこ?進藤先生の顔見ないようにすれば何とかなるよ。」




「うん…頑張る…。」




早く両想いって気づいてくれればいいんだけど…。



そしたら毎日が楽しくて教室に行くのも嬉しくなるはずなのに。