「え?進藤先生そんな事思ってたんですか?!」





「あぁそうみたい。」





恵那と言ってる事が同じ部分は多々あるけど…少しすれ違ってるとこもある。






恵那は告白を断られた事で嫌われてるって思っちゃってるし…。





大丈夫かな?あの二人。




こじれなきゃいいけど…。





「まぁあの二人の事はもう少し様子を見てみよう。」





「…はい。」





「ところで、お前時間大丈夫か?今日部活無い日だし、それに7時回ってるから親御さん心配してるんじゃない?」






あ、もうそんな時間なんだ。





恵那とずっと話してたから時間の感覚が全くなかったな…。






「そうですね…じゃあ失礼します。」





鞄を持って立ち上がると、何かが制服をピンッと引っ張った。






「バカかお前は、送ってくに決まってんだろ?ちょっと待ってて。」






ぶっきらぼうにそう言う先生。






その姿が可愛い。






不器用な優しさって、たまらなくキュンってするんだぁ。