そして、まるで確かめてと言わんばかりに、ゆっくりと俺にキスをしてくれた。 「私はどこにも行かないですよ。先生の隣にずっといますから。」 ニコッと笑う伊緒が愛おしい。 さっきまでの不安は無かったかのように消えていた。 「あぁ…そうだな。俺も離さないから。」 「勿論です!!あははっ」 鼻と鼻をくっつけて、お互い笑いあった。 俺の顔に触れる伊緒の手は魔法がかかっているかのごとく、俺に安心と安らぎをくれた。