「・・・というわけだ。分かったか?」

お父さんの説明がおわった。

なるほど。ルイスはお父さんの友達の息子で、ルイスのお父さんがしばらく日本中を回って仕事をするのでその間ルイスのお父さんがうちのお父さんに頼んでルイスがうちに住むことになったのか。

つまり、居候。

「分かったか?じゃねーよ!!だいたい俺らに何の相談もなしに勝手に決めやがって・・・。一応俺らも住んでんだから少しくらい何か言っとけよ!!」

雅兄が怒りながらお父さんに言った。

怒るのは当たり前。

奏ちゃんもアタシも当然怒っている。

何の相談もなしにいきなり居候!?

しかもハーフ!?

本当、考えられない・・・。

「まぁまぁ。俺もいきなり頼まれたもんでな。我が家にはもともと3人もガキがいるし、3人も4人も変わんないだろ?」

「「「いきなりすぎ!!」」」

すごい・・・。3人そろって同じ事を・・・―

「3人そろったなぁ。すごいな、おい。」

お父さんはまた笑って誤魔化した。

「あり得ない・・・。」