空想い


「わわっ」


私はポスンと佐久間珠樹の
腕のなかに倒れた


佐久間の顔が近くにある


一気に顔に身体中の温度が
集まるのが自分でもわかる


「あっと、えっと、
す・・すいません!!!」


何を言えばいいかわかんなかった私は、悪くないのに謝って
しまった。


「はは、そんなに恥ずかし
がらなくても」


「・・・・・」


真っ赤になってうつむく私


「その様子からしたら
彼氏はいなさそうだな」


佐久間珠樹はニヤッとして
私を見た


・・もうやだ


恥ずかしすぎる