何もない平野を探した。
生きている人を探した。
神様、どうして僕は一人なんですか?
「……ゆり」
呼んでも彼女はでてこない。ねぇ、ゆりは何で昔の話嫌いだったの? 会ったら聞きたいんだ。聞く前にゆりはどこかにいってしまったから。ゆりには話したいことがたくさんあるんだ。昔、この国には萬の神がいたんだよ。いっぱい神様がいたんだ。だから願えば神様が助けてくれるって信じられていたんだ。素敵な話だと思わない? 一緒にこの世界が崩れないように願おう。そうすれば奇跡が起こるかもしれないんだよ。
「ボウズ、どこへ行く?」
突然、声がした。
「……わかりません」
キョロキョロと周りを見回すと、木に寄りかかるように座っているおじいさんがいた。そのおじいさんが静かに言った。
「あと何日か、正確には四日と十五時間ほどでこの世界は終わってしまう。」
「何故、そんなことがわかるのですか?」
「大きな地震から七日経てば全てが壊れると昔の科学者が言ったんじゃ。」
「……カガクシャ?」
「この星の環境について研究していた人のことだよ。」
僕は全部理解していないけどうなずいた。
「人間はこの星にずいぶん酷いことをしてきた。ゴミを燃やし、木を切り、排気ガスを出し、わけのわからないものを作ってはこの星をいじめてきた。」
「そんな……」
生きている人を探した。
神様、どうして僕は一人なんですか?
「……ゆり」
呼んでも彼女はでてこない。ねぇ、ゆりは何で昔の話嫌いだったの? 会ったら聞きたいんだ。聞く前にゆりはどこかにいってしまったから。ゆりには話したいことがたくさんあるんだ。昔、この国には萬の神がいたんだよ。いっぱい神様がいたんだ。だから願えば神様が助けてくれるって信じられていたんだ。素敵な話だと思わない? 一緒にこの世界が崩れないように願おう。そうすれば奇跡が起こるかもしれないんだよ。
「ボウズ、どこへ行く?」
突然、声がした。
「……わかりません」
キョロキョロと周りを見回すと、木に寄りかかるように座っているおじいさんがいた。そのおじいさんが静かに言った。
「あと何日か、正確には四日と十五時間ほどでこの世界は終わってしまう。」
「何故、そんなことがわかるのですか?」
「大きな地震から七日経てば全てが壊れると昔の科学者が言ったんじゃ。」
「……カガクシャ?」
「この星の環境について研究していた人のことだよ。」
僕は全部理解していないけどうなずいた。
「人間はこの星にずいぶん酷いことをしてきた。ゴミを燃やし、木を切り、排気ガスを出し、わけのわからないものを作ってはこの星をいじめてきた。」
「そんな……」



